描けるか?描けないか?
「いや〜私には無理〜描けんわ〜」
ゼンタングルという言葉の意味を覚えていただいたあと、ふたことめによく聞こえてくるのはこの言葉です。
ええ。
たしか…私も言いました。笑
だって無理でしょ?
こんなの描ける訳がないやん。
でもこれって絵が上手い人の話しでしょ〜
絶対こんなの描ける気がしない。
2年前、大人の塗り絵が流行っていた頃です。
本当のことをいうと、私も塗り絵の本を買うつもりでいたのです。
脳の病気から認知症の症状が出始めた父と描きたいなぁと思い立っての本探しでした。
その時ゼンタングル の本は、本屋さんで数ある塗り絵の本の横っちょにひっそりとありました。
ひっそりと…
なのに…
なのに…
なのに〜〜〜
めちゃくちゃ惹かれてしまったのです♡
なんなのでしょう…
不思議な吸引力に負けた私は、気がつけばゼンタングルの本を手に取ってレジに並んでおりました。
さて。
るんるんしながら家に帰ったまでは良かったのです。
それは何故か?
父がこれっぽっちも興味を示さなかったから………泣
そのままゼンタングルの本は本棚にしまわれる事となり、しばらくして父は他界してしまったのです。
そして…ゼンタングルのゼの字も浮かばない日々が過ぎていきました。
2ヶ月ほど経ったある日のこと。
遺品の整理を始めて本棚を片付けていた時です。
「ゼンタングル」の本が再び私の目に留まりました。
とても絵を描くのが好きだった父を思い浮かべながらペラペラと本をめくり…
「こんなん、無理やわ〜」
でもね。
その時、ちょっと思ったんです。
やってみなきゃ分からないよ?
描けなかったお父さんの分も描いてみようかな…
この時が本当にゼンタングルの扉を開けた瞬間でした。
紙とペンさえあればいつでもどこでも始められるんだ〜
描きたい時に
描きたいものを
描きたいだけ〜
字さえ書ければ誰だってアーティスト〜♫
え?
私もアーティスト?(ニヤリ)
楽してアーティスト?(ニタリ)
マインドフルネスってなんや〜?
まいっか〜(ニンマリ)
夢のようなやわ〜♡
そういえば…遠い目…
女子高生だった頃、長電話をしながらメモにぐるぐると描いていたなぁ…
そうそうあの時の模様みたいなのが本にいっぱい描いてある〜
完全にアーティストに成りきって模様を描いてみたら、知らず知らずのうちに無心になって描いていたようで、あっという間に2時間が経っていました。
何よりも…
なんとも気持ちが良かったのです。
写真は私の名刺にもなっている作品です。
ゼンタングルを描き始めて10枚目くらいだったでしょうか。
見様見真似でこんな素敵な作品が描けちゃったんです♫
(自画自賛は大事です♡)
あの時の気持ちを忘れないよう名刺に想いを込めて作りました。
ま、皆んなに褒められて味を占めたとも言えますが…笑
講師になった今となっては、あの時あれやこれやと描けない理由を並べていた自分が恥ずかしいですね。
いかがでしょう?
描けるか?
描けないか?
答えは
「バッチリ描けるっ」
ファイナルアンサー(古い…o(≧∇≦)o)
あなたも描ける気がしてきましたでしょう?
はい。
ゼンタングルのお時間ですよ♫
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